3月で夫が定年し本格的な年金生活に入ります。もし夫が亡くなったら十分な生活費があるか心配です。夫に先立たれた後、もらえる年金はどうなるのでしょうか?
56歳女性で専業主婦、夫は今年3月で65歳になり定年退職予定。夫の老齢厚生年金は月10万円、ロウレオ基礎年金は月6.7万円。妻の老齢基礎年金は5万円。<家族>夫64歳、子供2人は独立している。
妻が年金を受取る年齢になるまでは
ご相談者が65歳前に夫がお亡くなりになった場合、夫が受給している老齢厚生年金の3/4である「遺族厚生年金」7.5万円と、中高齢寡婦加算として約4.9万円、合計月額約12.4万円を受給できます。
妻が65歳以降は
ご自身の老齢基礎年金約5万円と遺族厚生年金7.5万円の合計約12.5万円を受給できます。
今後について
まずは、夫が定年退職しますと、60歳まではご自身の年金保険料を支払う必要がありますので、お住まいの市区町村で手続きをしましょう。
その際、付加保険料を追加しましょう。付加保険料を国民年金保険料の上乗せとして納付することで、65歳から受給できる年金額を増やすことができます。付加保険料は月額400円なので、56歳から60歳までの4年間(19200円)の付加保険料を納めると、65歳から受取ることができる付加年金額は、200円×48月(4年)=9600円になります。つまり付加保険料を納めた分は、2年間でモトが取れるのです。
そして、夫にもしもの事があった場合に、どれぐらい生活費が必要なのかを試算しましょう。それによってご自身の年金と遺族年金の合計額で生活できるのか?どれぐらい不足するのかを計算してみましょう。日々の生活費に加え、病気や介護に備える費用として200万~300万円を計算に入れる必要もあります。
いずれにしても、夫が定年退職した後の生活設計が大切ですので、ご夫婦でリタイア後について話し合うことをお勧めします。