老後の資金準備 ~個人年金保険~

老後の生活みなさん心配ですよね。そんな中、老後の資金準備でみなさんが真っ先に思い浮かべるのが個人年金保険かと思います。今回は個人年金保険について説明してもらいました。

■アドバイザーのご紹介
辻畑憲男
住宅メーカー、生命保険会社を経て現在浦安市内でファイナンシャルアドバイザーとして活躍中。 1999年にFPの上級資格(CFP)を取得し、FP講座の講師や執筆などをはじめる。2002年会社を設立。現在、保険相談、住宅ローン・年金・資産運用などの相談業務を中心に幅広い分野のネットワークを活かし、多方面にわたって活動中。

株式会社FPソリューション 代表取締役 辻畑憲男
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老後の資金準備 ~個人年金保険~

個人年金保険は貯まったお金を分割で受け取る固定金利の商品です。
金利の高い時には高い金利を長期で固定でき市場金利が下がっても高い金利を享受できます。
その逆に今のように金利の低い時代は低い金利が長期で固定されますのでインフレリスクを伴います。よって、金利の低い時代は賢い運用方法とはいえません。
しかし、個人年金保険は税制上個人年金保険料控除(※1ある一定条件を満たした場合)があります。これは個人年金保険に加入し保険料を支払うことにより、所得税、住民税が軽減されるというものです。それを加味するとメリットが出てきます。

例えば、毎年個人年金保険料を10万円支払った場合に夫婦と子供2人のご家庭で年収500万円とすると所得税、住民税で約6000円が減税されます。利回りで考えると6%(6000円/100,000円×100)になるのです(24年度加入者からは控除額が減ります)。いいですよね。あとはインフレリスクをヘッジできればもっと良くなります。そんな商品あるのでしょうか。あるのです。
そのメリットを享受しつつインフレリスクを抑える商品としては利率変動型個人年金保険、外貨建利率変動型個人年金保険(為替リスクはありますが、円建よりも利回りが高いですが、毎月(毎年)積み立てることによりドルコスト平均法を使えるため為替リスクは逓減します。)などがあります。利率変動型とは市場金利が上昇したら運用利率も上昇する商品です。

普通預金、定期預金しか運用していなく、老後資金準備を考えている方は個人年金保険も検討されてはいかがでしょうか。


※1 個人年金保険控除とは下記の4条件を満たしている場合に毎年の所得税、住民税が軽減されます ≫

  1. 年金受取人は、ご契約者またはご契約者の配偶者であること。
  2. 年金受取人が被保険者と同一人であること。
  3. 保険料払込期間が10年以上であること。
  4. 確定年金の場合、年金支払開始日の被保険者の年齢が60歳以上、かつ年金受取期間が10年以上であること。