今年7月に発表された日本人の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳で、いずれも過去最高を更新しました。男性は世界4位、女性は世界2位です。
一方、世界保健機関(WHO)が今年5月に発表した日本人の健康寿命は男女平均74.9歳です。こちらは世界1位で、世界平均が63.1歳ですからかなり優秀であると言えます。
しかし、世界寿命と健康寿命に差があるということは、亡くなるまでの約6年〜10年は自立した日常生活が送れないかもしれない、その可能性が高いことを示しています。
2015年に厚生労働省が発表した推計によれば、2012年で約462万人の認知症患者が2025年には700万人に達し、65歳以上の実に5人に1人が認知症という世の中になると言われています。そのような社会の中では、これからは相続対策よりも、もっと大変なことが起こってくることが予想されます。