消費税10%と軽減税率 n.36

10月から消費税が上がる予定ですが、前回、2014年に5%から8%に上がった時には消費が冷え込み、GDP成長率が大幅なマイナスになりました。そこで、今回、国は景気対策を予定しています。その一つが「軽減税率の導入」です。

軽減税率とは、食料品などの「生活に最低限必要なもの」を対象に消費税を軽減することです。日本では、今回、食料品や飲み物全般(酒類や外食を除く)や定期発行される新聞に限り8%に据え置かれます。

つまり、スーパーやコンビニなどのイートインスペースでの飲食は10%、持ち帰りは8%になります。では、「持ち帰ると言って中で食べたら?」

その場合は、「購入時に、そのイートインスペースで飲食する意思があるかどうかを顧客に確認します」。もし、飲食する意思があれば税率10%、持ち帰る意思があれば税率8%です。あくまでも、購入時点の顧客の意思で判断するので、後で気が変わったとしても、原則、税率は変更されません。

そして、スーパーでの買い物でも、8%と10%の商品が混在することになります。「ノンアルコールビール」は飲料なので8%、「みりん」はアルコール飲料のひとつに分類されるので10%。ただ、「みりん風調味料」はアルコールがほとんど入っていないので8%。リポビタンDなどの指定医薬部外品は10%、オロナミンCは炭酸飲料なので8%。なんだか複雑です。

このように、食料品などの生活必需品は、消費税8%のままですので、焦って買い溜めする必要はないですが、お酒類や市販薬などは、0%の対象なので、消費(賞味)期限を考慮して、増税前にまとめて購入してもいいと思います。ご参考まで