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幼いころからものを作り上げること、何かを形にしていくことが好きだった宮原紀子さん。

趣味で始めたビーズアクセサリー作りは、求められるままにいつしか仕事となり、今、彼女は多くの人にその技術と楽しさを伝えています。
「自分が楽しくて、そして人が喜んでくれればそれで十分なんです」


好き、を仕事にする辛さを乗り越え、楽しむことの大切さを知った彼女は、今日も笑顔で美しいビーズを作り上げていきます。

ビーズアクセサリー講師・ビーズアクセサリー販売

宮原 紀子(みやはら のりこ )さん

家族構成 夫 長女14才・次女12才

宮原さんのピーチガーネットホームページ

仕事内容

ビーズアクセサリー作成の講師と委託でのビーズアクセサリー販売

お仕事についてからかかった費用
月曜日  デザイン、作成
火曜日  午前 講習(ない時はデザイン)
水曜日  デザイン、作成、商品納品
木曜日  材料の買出し
金曜日  午前 講習(ない時は準備作成)午後 打ち合わせ・営業
土曜日  午前 講習
午後 講習準備(講習
日曜日 家族と過ごす

デザインや講習準備は家で行っており、子どもの稽古の送り迎え、今は学校の役員仕事など…もしています。

勉強の為のビーズ代+その他事務用品や工具類など、数万円

お仕事に就くためにかかった費用

勉強の為に作成してきたビーズ代+文部科学省許可 財団法人 日本余暇文化振興会ビーズスキル資格取得に約13万円


年収
その年によります
このお仕事につくことになった動機、きっかけを教えてください!

私はもともとアクセサリーが大好きで、始めた頃は、市販されているアクセサリーを壊して、自分流に通しなおして作っていたんですね。
その後友人に基本的な編み方をひとつ教わりまして、「こうやって編めばいいんだ」ということが分かり、ビーズ作りの楽しさを教えて頂いたので、のちは自分で工夫しながら作っていたんです。
当時はビーズの本やビーズのパーツというものがあまりありませんでしたので、作るには、自分で考えることが多かったんですね。

そんな風に趣味でビーズ作りを続けていましたら、ビーズ作りが巷で急に流行りだしまして、気が付いたら当事、幼稚園児だった娘の通う幼稚園のお母さんたちに、「今度作り方を教えて」とか「ちょっと売ってくれないかな」と言われるようになってきたんです。

<その後ビーズ作りが仕事になったのは、なぜですか?>

お母さんたちの間で、すごい勢いでビーズ作りが広まりましたので、当初はお茶をのみながら教えたりしていたんですが、だんだんとそれも追いつかなくなってきたんですよ。

そんなとき、お友達が、「手芸屋さんで先生を募集しているから、先生になってみたら」と勧めてくれまして、言われたとおりに応募し、先生になりました。
もともと先生になりたくてビーズを作っていたわけではなかったんですが、気が付いたら先生になっていた、という感じですね(笑)

<その後自宅での講師、新浦安ショッパーズプラザのWAVEでの講座、公民館での講座など、幅広く活躍されていますね>

そうですね。
実は、私の活動って、お友達に言われた言葉がきっかけになっていることが多いですね(笑)
自宅教室の場合も、浦安の人に、「ここ(自宅)に来たいんだけど」とか、「先生のうちには材料がいっぱいあるよね」なんて言われたことがきっかけで始めました。

WAVEは、自分のスタイルでできたらいいな、と思い、始めました。
宣伝や準備などを全て自分でしなければならない、という点では大変でしたけれど(笑)。
公民館のサークル講師は、もともと市の講座をそこでさせて頂いたのがきっかけで始まり
ました。

講師をされている他にも、販売やボランティア、展示などをされていますね!
<販売について教えてください!>

販売も、もともとやりたいと思っていたわけではないんですが(笑)、「目が悪いから作るのは無理だけれど、欲しい」という方がいらっしゃったり、「付けるのはいいけれど、自分で作るのはイヤなの」とたくさん言われたりしまして、そう言われてしまうと、「そういうこともあるんだなあ」となりまして(笑)、委託での販売を始めました。
今は常時、カプリスというケーキ屋さんに、ビーズアクセサリーを置かせていただいています。

そこは当時習いにきていた生徒さんのお店なんですけれど、「ショーケースが空いているから、ちょっと置いてみない?」と勧めて頂いたんですね。
はじめのうちは「あんまり売れると作るのが大変だから、たくさんは売れなくていいかな」なんて言っていたんですけれど(笑)、ケーキ屋さんなので、お祝いのときにケーキと一緒に男の人も買ってくれたりするんですよ。そういうのって、すごくうれしいですよね。

男の子が「この色似合うかな〜」なんてお母さんのアクセサリーを選んでいるところに出会ったこともあったのですが、その姿が本当にかわいかったです(笑)。


<ボランティアのきっかけはなんですか?>

ボランティアは娘が小学生時代に文化部の方から依頼されたのがきっかけで、何回かさせていただきました。

3年ほど前から市川市の私立幼稚園でのボランティアもさせていただいていまして、毎年春に30〜40人集まりますよ。
あまりに人数が多いので(笑)、何人かのお母さんにまず作り方を覚えていただいて、そのお母さんたちと一緒に他のたくさんのお母さんたちに教える、というスタイルをとっているんですね。一緒に教えて下さるお母さんたちも、本当に一生懸命覚えてくださって、とても助かっています。

<展示会について教えてください!>


展示は、自分で「こういうものをやりたいんですけれど」という形で、新浦安のアトレやショッパーズに営業に回りました。
公私ともにパートナーであるお友達が、ビーズをとてもきれいに飾りつけてくれまして、先方にそちらを提示したら、許可が下りたんですよね。
彼女には、他にもピーチガーネットのロゴのデザインをしてもらったり、辛いときには励ましてもらったりして、きっと彼女がいなかったら、私もビーズを仕事にすることに挫折していたと思います。
私にとって、彼女は本当に大切なお友達の一人です。

お教室について
<それぞれのお教室の様子をおしえてください!>

自宅教室と手芸屋さんでは、生徒さんがたくさんのアクセサリーの中から好きなものを選んで、マイペースに作っていきます。
ですから、比較的難しいものにも挑戦できますね。
WAVEのほうでは生徒さんたちが同じものを作って、「できたね〜」ってみんなで喜べるのが楽しい、というスタイルです。
難易度も比較的低いものを選択しています。

たとえばこの3時間の間にネックレスとリングを作って帰りましょう、といった風にさせていただいているんですね。
時間のない方にとっては、その場で作って帰ることができるので、その点が良いみたいです。

公民館では月2回のクラスと月1回のクラスがありまして、いらしている方の年代もいろいろです。現在6年生のお子様も来ているんですよ!
公民館のほうは比較的人数も多いので、私もずっと走りっぱなしです(笑)
「ビーズの穴に通らないです〜」と言われれば通しに行き、で大忙しですね(笑)

<お教室で心がけていることはありますか?>

生徒の皆さんはきっと、おうちのことをいろいろと抱えている中で、お教室に来てくれているわけですよね。ですから、この空間を大切にしていかなければ、といつも思っているんです。
楽しいひとときが過ごせるようにテンションも、すごく上げますよ(笑)。

それから、生徒さんが失敗してしまったときも、テンションを上げますね(笑)。
私まで「あ〜!!」となってしまったら、もう2度とやりたくないってなってしまうじゃないですか(笑)。
ですから、「失敗してもまたやり直せばいいんですよ、くじけずに続けることがなにより大切なんです。」といつも伝えさせていただいています。
私自身不器用で、何度も失敗を繰り返した上で、今日の自分がありますので、とにかく続けていくことの大切さを実感しているんですよね。

それから、生徒さんに対しての言葉の使い方にも注意しています。
とくに今回が初めて、という生徒さんには気をつけるようにしています。
一回目って、大切なんですよ。私のことが嫌になってしまう=“ビーズはつまらないもの”、という風に感じてしまうことのないように気をつけるようにしています。

幼いころから、何かを作ることがすきでしたか?

母は機械編みを教えていたりした人で、洋裁もとても得意でした。
ですから小さい頃、よく姉妹おそろいの服を着ていました。

そんな環境だったせいか、私も小学校の5〜6年生のときにフェルトで「うさぎさんのおうち」を作って、それが賞をいただいたこともありましたね。
中学生のときは美術部に入っていましたし、今思えば昔から何かを作ることが好きでした。
その後の趣味も、パッチワーク、洋裁、ステンシル、編み物と気がついたら作るものばかりです(笑)
講師になる前までは、自分の子に服を作ったりもしていました。

それから、子どもの頃は、エレクトーンを習っていまして、高校生の頃にはバンドを作って作曲もしていましたね。最後のほうはいろいろなバンドを集めてプロデュースをしたこともありまして、結局、私は何かを作り上げていく、ということが好きなんだと思います(笑)。

お仕事を始めてから気づいたこと、大変なことはありますか。

初めのころは、ビーズのレシピを書くのが本当に大変でしたね。
「デザインをこうしてほしい」、とか「色を変えて欲しい」、と生徒さんに言われるんですが、そのレシピを書くのに何日もかかってしまって、半泣きでした(笑)

まず鉛筆で下書きをするんですが、それもたいてい間違っているので、実際に自分でも作ってみて、という作業が何日も続くんです。
でも最近は慣れましたね。
かえっていろいろと言っていただいたほうが新しいことを考えられますので、「どんどん言ってください」と言えるようになりました。

たとえばブライダルのクラウンも、誰かに言われることがなければ、自分からは始めていなかったと思います。
あるとき知人から「お母さんの形見のネックレスとおそろいのものを頭につけて結婚式に出たい」と言われまして、そのことがブライダルを手がけるきっかけになったんです。
私もその結婚式に出席させていただいたんですが、そのお式が心温まるよいお式で、その一部に協力できたことがうれしく、知人にも喜んで頂いて、思わず感動し、泣いてしまいました。

宮原さんオリジナルデザインのビーズキット。こちらの販売もしています。

 

 

<ビーズ以外のことも、全部自分でしているのですか?>

そうなんです。

最近、体に限界を感じ(笑)、経理だけは、父にお願いしていますが。
経営のことも考えなければいけないし、ホームページも本を見ながら寝ずに作りました。
ビーズのことよりも、そういった事務的なことがすごく大変だ、ということが分かりましたね。

でもいろいろなことのしくみが分かったという点で、楽しいです。

<バイタリティがありますね!>

新しいことを考えるのが好きなんですね。

そして最終的には自分で何でもチャレンジしてみるのが好きなんです。

何かを作ろうというときも、全く同じものを作るのではなくて、自分流にアレンジして、世界にひとつしかないものを作りたい、と思うほうなんですよね。

お仕事をしていて、一番楽しいと思うこと、やりがいを感じることは何ですか?

皆さんに新しい作品を見ていただき、作成してもらって、身に着けていただき、喜んでいただけたときに幸せを感じます。

私の教室に結構長く通ってくれている方が多いことも、うれしいですね。

そしていろんな年代の方に出会えることも、喜びのひとつです。

初めてビーズを始められたご年配の方がいらっしゃったんですが、その姿勢には励まされました。見習わなきゃいけないな、と思ったんですよね。
長く続ける秘訣は何ですか?

はじめからお金のことだけを考えていたら、多分ビーズ作りは続かなかったと思います。

「自分が楽しいのだから、それで十分、喜んでもらえることが一番うれしい」という気持ちで続けてきたのが良かったのではと思います。

アクセサリーもすごく安く売ってしまって、「こんなに安くていいんですか?」なんて言われることもあるんですけれど(笑)。

でも、誰かが、自分が作ったデザインのアクセサリーをつけて街を歩いてくれるわけですから、それだけでもうれしいですよね。

やっぱりそういう気持ちがないと、ここまで続けられなかったと思うんです。
今後にどのような展望をもっていますか?

自分のデザインの本を出すことが夢です。

もっともっとたくさんの方に自分の作品を見ていただきたいな、と思います。

それから、ビーズは年齢を問わず楽しめる趣味だと思いますので、何度かボランティアや公民館主催の講座で教えたお子様たちへの講習をまた改めてしてみたいですし、機会があれば老人ホームなどでもビーズ作りを教えたりできたらいいなあ、と思います。

ビーズのアクセサリーは、大きいパーツを通していただくだけでも、ステキに出来上がるんですよね。

それから、普段身に付けるアクセサリーだけでなく、ブライダルのほうの講習や販売も、もっともっと充実させていきたいなあと思います。

最近は、年に 1 回の展示会も楽しいのですが、自分のお店が持てたら、どなたかが分からないと思ったときに、すぐに指導させていただけるのに、と思ったりもしています。

そして娘が結婚するときに、式で私の作ったクラウンを頭に乗せてあげられるまでは、ビーズのお仕事を続けていきたいと思っています。

それが私の夢なんですよね(笑)。
家事と仕事を両立するなかで、工夫していること、心がけていることは何ですか?

子どもたちがまだ成長期ですので、家で仕事のときはどうしても家事優先になります。ですから夜中、みんなが寝静まった頃に仕事、なんてことも多いです。

仕事が忙しくても、できるだけ子どもたちの話を聞いて、できるかぎりのことをしてあげられるように心がけをしています。

最近では子どもたちがしっかりしてきて、私が忙しくて大変なときには、仕事の手伝いをしてくれることもあり、助かっています。

そして子どもたちは、こういう仕事をしている私のことを、誇りに思うと言ってくれるんですね。

今まで寂しい思いをさせてきましたし、手伝ってももらっていますし、私が見せているのは、ただバタバタしていて大変な姿でしかないと思っていたんですが、そんな風に言ってもらえて、本当にありがたいと思います。

娘も、ビーズで、とは言いませんが、私と同じ「先生」になりたい、と言っています(笑)

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